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頭痛コラム

頭痛の症状・疾患

  • 運動後悪化する頭痛

    運動後悪化する頭痛の原因について説明します。

    運動後悪化する頭痛

     

    運動後悪化する頭痛は、スポーツ選手やトレーニングに励む方にとって、大きな問題です。以下のような原因が考えられ、適切な対処法と治療が望まれます。

     

    一次性運動時頭痛

    国際頭痛分類第3版によると、一次性運動時頭痛とは、脳の疾患が存在しない状態で、激しい運動中または運動後に起こる頭痛です。持続は48時間未満で、多くは拍動性頭痛と記載されています。

    しかし、この記載を見ても発症のメカニズムは解っておらず、インドメタシンが有効と書かれているだけです。当院の経験では、一次性運動時頭痛のほとんどは、下に挙げた可逆性脳血管攣縮症候群であろうと考えています。

     

    片頭痛

    運動後に悪化する頭痛としては、最も多いものです。片頭痛のメカニズムは、脳の血管の拡張が周囲の三叉神経を刺激して痛みを生じる事によります。したがって、運動により体温が上昇し、血管が拡張するために片頭痛が悪化します。

     

    可逆性脳血管攣縮症候群

    雷鳴頭痛と言われる突然の激しい頭痛で発症します。筋トレなど、息を止めて力を入れるような運動後悪化する頭痛です。さらに、その後も運動の度に強い頭痛を繰り返します。

    片頭痛とは逆に、脳血管が過剰に収縮する事で強い痛みをきたします。交感神経系が過剰反応を起こすため、血圧が上がる場合もあります。

    以下に、トリガーとなりやすい運動を挙げます。

    • ベンチプレス
    • スクワット
    • 腕立て伏せ
    • 水泳
    • 潜水
    • ダイビング
    • 全力疾走

    一般に、無酸素運動が原因となりやすい傾向があります。

     

    対処法

    片頭痛の場合

    片頭痛では、光や音に過敏になります。そこで、以下の対処法をお勧めします。

    • 安静:静かな暗い場所で横になり、なるべく刺激を避ける。
    • 冷却:保冷材や氷パックなどを、痛む側の首の横にあてて冷やす事で脳血管を収縮させる。
    • 充分な水分摂取:脳血管を内部から冷やすためにも、充分に水分を摂る。
    • 鎮痛剤:使い慣れている鎮痛剤を服用する。

     

    可逆性脳血管攣縮症候群の場合

    一次性運動時頭痛は、可逆性脳血管攣縮症候群と考え、同様の対処法となります。無酸素運動が誘因のため、有酸素運動を取り入れる事が大事です。

    • 運動の中止:原因となった運動をすぐに中止する。
    • 深呼吸:酸素を充分に吸い込む有酸素運動を行う。
    • 充分な水分摂取:収縮した脳血管に少しでも血液を供給する。
    • 専門医の受診:早めに専門医を受診し、適切な診断と治療を受ける。

     

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    この記事は横浜脳神経内科医師が書いています。

    理事長 丹羽 直樹
    理事長 丹羽 直樹
    【資格】
    日本神経学会神経内科専門医・指導医
    日本頭痛学会専門医・指導医
    日本脳卒中学会専門医
    日本内科学会認定内科医
    身体障害者福祉法指定医
    (肢体不自由、平衡機能障害、音声機能・言語機能障害、そしゃく機能障害、膀胱直腸機能障害)

    【略歴】
    1988年3月 千葉大学医学部卒業
    1989年10月 松戸市立病院 救急部
    1994年10月 七沢リハビリテーション病院
    2002年4月 沼津市立病院 神経内科
    2002年11月 長池脳神経内科開設
    2012年11月 横浜脳神経内科開設